私の住んでいる地域は昔からスイカ栽培が盛んで、今は紅小玉スイカの「ひとりじめ7」という品種が多く作られています。
最盛期に比べると栽培農家もずいぶん少なくなりましたが、今でも特産品として栽培が続けられています。
兼業農家の私の家では、もう30年以上スイカ作りは行っていません。
今年も作るつもりはありませんでしたが、マルチを張った畑に開き場所ができたのでスイカでも作ろうかと言うことになりました。
通常スイカの畝は3m幅ですが、マルチを張った畝幅は1mしかありません。
スイカのツルを這わせるには狭すぎます。そこで上向けにツルを伸ばす立体栽培を試してみようと思い、今回始めてみることにしました。
スイカ栽培の経験があると言っても30年以上前の話しですし、立体栽培は初めてなので不安もありますが楽しんで作ってみようと思います。
1.定 植(2018年4月29日)

- あらかじめ施肥耕運しマルチを張っていた場所の土壌PHは、6.4でした。
スイカを植えるには問題ない数値です。 - 土が少し乾いていたので植穴に潅水しておきました。
これで定植時に根が傷むことも無いと思われます。

- マルチを張っていた場所に、80㎝間隔で3本定植しました。
- 品種は「ひとりじめ7」の接ぎ木苗です。
接ぎ木苗で無いと収穫前に枯れることが多いです。 - 定植後はたっぷりと水をやっています。
(定植後の潅水が少ないと活着が悪くなります)

今回は米袋を使用しましたが肥料袋を使う人も多いです。
この方法は、風よけの他に日よけとしての効果もあります。
定植後の活着に悪影響を及ぼす「風」、「直射日光」、「乾燥」を軽減してくれるのでスムーズに活着してくれます。
2、側枝の発生を促すための摘心(5月12日)

側枝を伸ばし4本仕立てにしようと考えているので、先端を摘心して側枝の発生と成長を促すことにしました。
地這い栽培の時も側枝(子ヅル)の4本仕立てにしていたと思います。
立体栽培は初めてですが、横向きの地這い栽培を基本にして管理して行こうと思っています。
3.ネットを張ったよ。早く大きくなあれ(5月20日)

スイカのツルをネットに絡めるつもりなので、キュウリネット(24㎝目)より目の細かいエンドウ用のネット(15㎝目)にしています。
スイカはキュウリのように自身で絡みつくツルが無いので、人の手で絡めてやらないとダメなのかなと思っています。
まだまだ絡めるほどツルが長くないので、今は放任状態です。
4.少し立体栽培らしくなったかな?(6月3日)
5.ツルも長くなってきました。(6月10日)
6.雌花が咲き始めました。(6月17日)
7.野菜ネットで果実を受け止めます。(6月19日)
8.順調に大きくなっています(6月27日)
9.もっと大きくなって欲しい。(7月1日)
10.ネットが破けている(7月11日)
11.スイカが落花していました、(7月11日)
後一週間で収穫できる予定だったのに、まさかネットの底が破けるとは思っていませんでした。
形も良く、重さも1,870gと十分な大きさだったのにとても残念です。
悔やんでもしかたないので、さっそく中身を拝見とばかりにカットしてみました。
中身は色付いていますが赤みが薄く、種もまだ白いので熟しきっていない状態たと分かります。
糖度も低いであろうと期待しないで測ったところ、なんと11度もありました。
熟した紅小玉の糖度が12度と言われているので、それに近い糖度ではありませんか。
今日はまだ食していませんが、冷蔵庫で冷やしてから未熟な紅小玉を食べてみたいと思います。
12.未熟スイカを食しました。(7月12日)
しっかりとスイカの味はするのですが、やはり味が薄い感じがします。
甘みも物足りない感じでした。
後一週間、野菜ネットが破れるのが遅れていれば美味しいいスイカが食べられたのにと思うと少し悔しい思いがしました。
でも残りのスイカが8個あるので、そのスイカたちに期待したいと思います。
13.熟したスイカが収穫できました。(7月20日)
14.2回目の収穫です。(7月28日)