露地イチゴを苗から栽培 (2017年:宝交早生)

イチゴ


家庭菜園でイチゴを栽培する場合、大抵は10株以内と少量のため苗を購入するようですが、私は毎年200株程栽培しています。

そのため、6月に苗採りをして10月に定植、翌年5月に収穫する作型で露地イチゴを栽培しています。
200株程栽培していますが決して出荷用ではありません。
ご近所に配ったりイチゴジャムを作ったりして消費しています。

品種はずっと宝交早生ですが、他の品種にも挑戦してみたいと思っています。

 

1.苗採り開始 (6月10日~)

いちご苗採り
収穫の終わった株から次々とランナーが出てきたので、いよいよポットに受けて苗採りを開始します。

ポットの土は鹿沼土などの排水性の良いものを使うのですが、今回は稲の育苗培土が余っていたので使ってみました。

いちご苗採り
太い針金を曲げたもので苗を押さえ固定させます。
ランナーの2番目、3番目の苗が良いと言われていますが一番目の苗もかなり使用しました。

この時、子株の一番外側の葉と共に「はかま」と呼ばれる部分を取り除くと、発根が促されるらしいのですが今回は行っていません。次回に試してみようかな?

 

2.早く根付かせるための潅水 (6月10日~)

イチゴ苗採り
ランナーの子株からの発根を促すためには、ポットの土を常に湿らせておく必要があります。

6月の日差しはとても強いので、気を抜くとすぐに乾燥してしまいます。
そのため、雨の日以外は毎日潅水しました。
特に日差しが強い日は、朝と夕方の2回する時もありました。

 

3.ランナーの切り離し (7月9日)

イチゴ苗
3週間あれば子株が根付くと言われていますが、以前に早く切り離し過ぎて萎れてしまったことがあったので今回は4週間で切り離しました。
切り離した苗を日向に置いておくと萎れるので、最初の一週間は朝日が2~3時間だけ当たるところ置き、その後は半日陰の所で管理しました。
大雨や台風の時すぐに避難できるように、稲の育苗箱にポット苗を並べておくと便利です。

 

4.潅水

イチゴ苗
夏場は気温が高いので半日陰でもポットの土が乾いてきます。
苗が大きくなってくる育苗後半は、特に乾きやすい印象があります。

常に湿り過ぎるのは良くありませんが、天気の日は毎朝潅水しないと萎れるくらい乾いてきます。

 

5.摘葉(葉かき)と炭疽病対策 (7月23日~)

オーソサイド
夏場の高温下の管理で一番厄介なのは「炭疽病」です。
宝交早生」は比較的炭疽病に強いと言われていますが、ひどい年は一割以上枯れてしまったこともありました。
そのため今年は薬剤散布も実施し、炭疽病の病斑が出た葉はなるべく早く摘み取るようにしました。
薬剤は「オーソサイド水和剤80」を使い、株によっては葉の枚数が3枚になる程の摘葉をしました。

 

6.追 肥

イチゴ苗追肥

追肥をしないままにしておくと葉の色が薄くなり、葉の展開も遅くなるように思います。
そのため、2~3週間に一回程度、ペレット状の有機化成(8:8:8)を数粒ずつポットに施しました。
定植前は肥料を控えますが、定植予定の10月中旬まで同じ管理を繰り返しました。

育苗についての感想
ほぼ毎日の潅水、炭疽病予防の薬剤散布と摘葉、追肥など、6月10日に苗採りを始めてから10月14日の定植まで、実に126日間よく頑張ったと自分でも感心しました。
苦労した甲斐あって、心配していた炭疽病で枯れる株は一株も無く、ほぼ100%定植可能な株に仕上がったと思います。



 

7.施肥・耕運と畝立て整地 (9月24日~10月13日)

定植を10月中旬に控えているので、そろそろ施肥・耕運の時期です。
本当はイチゴ専用の肥料が良いのですが、私は低度化成(8:8:8)を少量施しています。
今年は9月24日に肥料をまきトラクターで耕しました。

10月14日に定植する予定なので畝立てと整地を始めました。
高畝にすること、畝の長さが30mあること、全て鍬で畝作りをすること、会社から帰った夕方に作業すること、以上のことから10月11~13日の三日間かけて行いました。
鍬一本での作業だったので非常に疲れました。イチゴ栽培で一番大変な作業ですね。

 

8.定 植 (10月14日)

植え穴
イチゴ定植ランナー
イチゴ定植
いよいよ定植を行います。

  • 株間25㎝でポットより少し大きめの穴を掘り、たっぷり潅水しました。
  • その後、根鉢を半分くらい崩しクラウンが埋まらない程度の浅植えにしました。花芽が出る方向を畝の外側を向くよう、残していたランナーを畝の内側にして植えました。
  • 最後にもう一度タップリ潅水して終了しました。
    次の日から雨が多かったので、その後の潅水は行っていません。

 

9.台風21号通過 (10月22日)

イチゴ台風
定植から、わずか一週間余りの時期に台風が接近する事態となりました。
防風ネットを被せても葉が折れてしまうだけなので、何もしないで様子を見ることにしました。
あくる日、心配しながら見に行ったのですが、ほとんど被害は無く一安心しました。

 

10.除草と中耕 (11月12日)

イチゴ雑草
イチゴ追肥
イチゴ中耕
定植から約一か月経つので少し草が生えてきました。
そこで除草を兼ねた中耕を行ったのですが、勢いで追肥もしてしまいました。
元肥も施しているので、今の時期の追肥が有効なのか分かりません。
有効どころか春に栄養成長になり、果実の酸味が強くならないか少し心配です。



11.冬の露地イチゴ (12月23日)

冬の露地イチゴ
冬の低温にさらされ地上部の成長は殆んどストップしています。
年を超え3月を迎えるまでこの状態が続きますが、根は成長し続けると聞いています。
春を迎える頃には、根に蓄えた栄養ですくすくと育ってくれることでしょう。
3月初旬のマルチ張りまで作業は中断します。

 

12.除草と整地 (2月25日)

いちご除草1
3月が近づいてきたのでマルチを張る準備をしました。

マルチを張る場所に草や凸凹があるとうまく張れないので除草と整地を行い、古い葉と早く咲いた花房を取り除きました。
まだ寒いので今咲いている花はほぼ100%結実しません。

 

13.マルチ張り (3月4日)

いちごマルチ①
いちごマルチ③
いちごマルチ④
  • イチゴ苗を覆うよう畝全体に黒色のマルチを被せピンと張りました。
  • 次にマルチを優しくカッターナイフで切りイチゴを外に出しました。
    (小さく十字に切るだけで簡単にイチゴを外に出すことができます)
  • イチゴを全部外に出した後、マルチをピンと張り直して完了です。
    マルチを張る前に追肥をする人もいますが私は行いません。
    (この時期の追肥は葉を茂らせるだけで、果実が大きくなることは無く、酸味が強くなる傾向があります)

 

14.花が咲いてきました (3月25日)

イチゴ開花
今年は、例年より早く花が咲いてきました。
桜の花も咲き始めています。イチゴも一週間くらいは早い気がします。
開花から約一か月で収穫できると言われているので、うまく受粉できていれば4月末に初収穫できるかもしれません。
これから暖かくなりグングン成長するのが楽しみです。

 

15.小さな実がいっぱい (4月14日)

イチゴ小さな実
花が咲きだしてから20日程で小さな実がたくさん付いているのを見つけました。
今月末の初収は少し厳しいかも知れませんが、5月に入ると赤く色付いてくるでしょう。
今も花は咲き続けているので今年もたくさん収穫できそうです。

 

16.もう少しで初収穫できそうです (4月22日)

イチゴの果実
イチゴの果実がずいぶん大きくなってきました。
一週間前はまだ小さかったのに急激に大きくなってきたようです。
この調子だと一週間後位に初収穫できそうです。
長雨による灰色カビ病が少し心配ですが、収穫前なので薬剤散布をするつもりはありません。

 

17.昨年より少し早く収穫できました(4月28日)

イチゴ初収穫
イチゴ大量

心配していた灰色カビ病の発生も無く、しかも思ったより早く収穫することができました。
右の写真は200本植えた苗を一度に収穫したときの量です。
とても家族で食べきれる量ではありません。近所におすそ分けしたり、ジャムにして消費する予定です。
張り切って200本も作るとこんなことになりますので、皆さんはほどほどの本数を栽培して下さい。
甘くて酸っぱいイチゴ栽培でした。







意外と簡単!露地イチゴの育て方

いちご

現在、日本で栽培されているイチゴは、殆んどビニールハウスで栽培されていて、イチゴ農家がさまざまな栽培方法を駆使して作っています。

その反面、露地栽培は秋から春の低温の時期に栽培することもあり、病害虫の発生が少なく、難しい方法や特別な手間をかけなくても栽培することができます。
露地イチゴは初心者でも簡単に栽培でき、イチゴ本来の旬を楽しむことができるのです。

イチゴ栽培を始める時期は二通りあり、一般的には秋に苗を購入して定植します。
もう一つの方法は春に親株を定植し、発生したランナーから子株を育て秋に定植します。

夏場に手間がかかるのでお勧めできませんが、たくさん栽培したい方はこの方法を試してみるのも良いでしょう。
苗の増やし方については後半で解説しています。

 

難易度:

科 目好適土壌PH連作障害日当り生育温度
バラ科のオランダイチゴ属になります。
弱酸性のPH5.5~6.5が適します。
連作障害があります。2~3年間を開けて栽培するようにして下さい。
日当たり風通し水はけ良い場所で栽培して下さい。
18~25℃が生育適温です。果実の成熟適温は15~20℃になります。

 

目  次


秋植えの栽培表です。定植、マルチのタイミングを間違えずに行いましょう。

栽培表

 

1.最初に品種を決める

イチゴの品種は数多くありますが、殆どがビニールハウスで栽培されています。
中には露地栽培に不向きなものがありますので品種選びはとても重要になります。
また、暖地と寒冷地では適する品種が異なりますので、園芸店や経験者に相談すると良いでしょう。

 


  宝交早生

宝交早生
1果12~13g。いちご本来の薫りが強く、これぞイチゴといえる甘酸っぱさが味わえます。
しかし果肉が柔らかいこともあり、今は市場に出回ることはほぼありません。
作りやすさに定評があり、花がたくさん咲くのでたっぷり収穫できる露地栽培用の品種になります。

 


  あすかルビー

あすかルビー
1果約20g。奈良県で育成された品種で、果肉がしっかりしていて果皮に光沢があります。
甘みと酸味のバランスが魅力で、とてもジューシーです。
生育旺盛で露地栽培でも育てやすいのが特徴です。

 


  あかねっ娘

あかねっ娘
1果約25gになる大粒で形が揃いやすい品種です。
桃のような香りがあり、甘みが強く、酸味が少ない、とても美味しいイチゴです。
栽培しやすいので初心者にもおすすめです。

 


  章姫(あきひめ)

章姫
1果18g。スマートな形が特長で、鮮紅色のつややかな実は密でとてもジューシーです。
酸味が少ないので甘みがより一層感じられます。
色はそれほど濃くならないので、収穫適期を逃さないように気をつけましょう。

 


  とちおとめ

とちおとめ
1果約15g。美しい鮮赤色な果肉でやわらかく、みずみずしくとても美味です。
イチゴ王国、栃木県のブランドイチゴで、関東地方で多く栽培される人気種です。



2.畑の準備と肥料

定植は10月に行いますので、その2週間前に施肥耕運を行います。
完熟堆肥を1㎡当り2㎏と、イチゴの専用肥料を規定量施し深く耕します。

イチゴの専用肥料が無い場合は、窒素分が少なくリン酸が多めの肥料でもかまいません。
一条植えでは60~70cm、二条植えでは120~140cm幅の畝を立てます。

1.イチゴに適した場所を選びましょう。

  • 水はけが良く、日当たりの良い場所を好みます。
    また、風通しの良い所を選ぶことで、病気の発生を軽減することができます。
  • 作障害があります。2~3年の間を開けて栽培しましょう。

 

2.土壌PHは5.5~6.5が適切です。

  • 酸性が強い場所は苦土石灰を施してPHを調整して下さい。
    比較的安価な土壌PH測定器もありますので、PH測定の実施をお勧めします。
「シンワ測定 土壌酸度計 A 72724」が人気で、家庭菜園で使用するには十分なレベルです。

 

3.肥料は少な目、秋の元肥を重視します。

  • イチゴの根は弱く肥料焼けしやすいので、少な目の肥料で栽培します。露地栽培では肥料を与えるのは秋に限定して下さい。(追肥も11月で終了)
  • 春の開花時や収穫時に肥料を与えても、葉やランナーの成長が旺盛になるだけで果実が肥大することはありません。それどころか酸味が強くなり美味しさが半減します。

 

 

3.定植時に気を付けること

イチゴ苗
イチゴ苗
イチゴ定植

1.定植の時期

  • おおむね10月の初旬から中旬に定植します。
    遅くなると株が大きくならない間に冬を迎えてしまうので、根の量が少なくなり良いイチゴが取れません。

 

2.定植する向きに気を付けましょう。

  • 切り離したランナーを畝の中心に向けて植えます。
    花房はランナーの反対方向に付きます。植える方向に気を付けましょう。

 

3.定植の株間を決める

  • 株間は25~30㎝、二条植えでは千鳥植えにします。

 

4.スムーズに活着させる植え方

植え穴

活着の良し悪しが後の成長に大きく関わってきます。
乾いた土に植えてしまうと、根の水分が土に奪われ傷んでしまいます。
後でたっぷり水をやっても、傷んだ根は元通りにならないので活着が遅れてしまいます。
そのため、植える前に土を湿らせておくことをおすすめします。

植え付けの手順
  • ポットより少し大きめの穴を掘り、たっぷり潅水して水が引くのを待つ。
  • 根鉢を崩し半分くらい土を落とし、クラウンが埋まらない程度の浅植えにする。
  • 最後にもう一度タップリ潅水する。

 




 

4.定植後の管理

いちご潅水
いちご定植後
いちご中耕
1.活着促進の潅水

  • 定植後の一週間程度は毎朝潅水を行い、活着を促進しましょう。
    スムーズに活着させることが、その後の生育にとてもプラスになります。
    曇りや雨の日以外は、土にしっかり浸み込ませるようにたっぷりあげて下さい。

 

2.追肥のタイミング

  • イチゴの追肥については諸説ありますが、露地栽培では追肥を施さない方が甘いイチゴが栽培できます。
    元肥に完熟堆肥を1㎡当り2㎏と、イチゴの専用肥料を規定量施しておけば良いでしょう。
  • 良いイチゴは根張りの量で決まります。
    冬の間、地上部である葉の成長は止まりますが、根の成長は止まること無く、春の開花の頃にピークを迎えます。根の量が多い株は大きく甘いイチゴができるのです。
  • 春になって暖かくなると葉やランナーが急速に成長してきます。
    その時期に追肥を行うとますます葉やランナーが成長し、果実に栄養が回らなくなります。
    果実の肥大が悪くなるばかりでは無く、酸味が強くなる傾向があります。

 

3.冬の管理

  • 冬の間は特に管理することはありません。
    外は寒いので3月初旬のマルチングまでゆっくり休みましょう。

 

4.マルチを張る

  • いよいよ春がやってきますのでマルチをしてイチゴの成長を促します。
    マルチの効果は地温を高めることはもちろんですが、土中水分の蒸発と雑草の発生を防ぎます。
    さらに、果実が直接土に触れて汚れるのも防いでくれるので必ず行いましょう。
いちご除草
マルチを張る前に雑草を取り除きます。この時に畝に凸凹が無いよう整地するときれいにマルチを張ることができます。

次にイチゴの古い葉と花房を取り除きます。今の時期(3月初旬)に咲いている花は結実しません。
花房ごと取り除く方が後の生育にプラスになります。

 

マルチの張り方
いちごマルチ①
いちごマルチ②
いちごマルチ③
いちごマルチ④
  1. イチゴ苗を覆うよう畝全体に黒色のマルチを被せ、なるべくピンと張ります。
  2. 次に苗のあるところを優しくカッターナイフで切りイチゴを外に出します。
  3. 小さく十字に切るだけで簡単にイチゴを外に出すことができます。
  4. イチゴを全部外に出した後、マルチの張りを修復するとピンと張ることができます。

 

5.病気について

  • 露地イチゴは比較的病気が発生しにくい作型になります。
    肥料を少な目にし、定植の時期を間違えなければ無農薬でも栽培することができます。

イチゴの主な病気

病気の種類 特     徴 原因と使用薬剤
炭そ病 ・葉には濃茶色の斑紋ができ、ランナーには褐色の病斑ができて凹む。
・収穫の終り頃や苗の時期(気温が高い時期)に発生しやすい。
・秋の定植から春の収穫時期まではほぼ発生しません。
土の跳ね上がりで蔓延する。
雨よけ育苗で予防する。
セイビアーフロワブル
オーソサイド水和剤80
うどん粉病 ・葉の表面に白い粉のような病斑ができる。
・露地栽培では発生が少なく、収穫が終わった頃に発生することが多い。
多肥料、多潅水
アミスター20フロアブル
灰色カビ病 ・主に果実に発生し、褐色の病斑に灰色のカビが生える。
・雨が続き湿度の高い時や、株元が密集している場合に多発する。
多肥料、密植、風通しが悪い
スミレックス水和剤


 

6.害虫について

  • 春の成長期のアブラムシや、収穫後期にハダニ類の発生が懸念されます。
    いずれも初期の防除が大切で、大量発生してしまうと薬剤散布でも退治できない場合があります。

イチゴの主な害虫

害虫の種類 特     徴 原因と使用薬剤
ハダニ類 ・赤みを帯びた小さな虫で葉の裏など繁殖する。
・大量に繁殖するとクモの巣を張ったような状態になる。
・高温・乾燥時に多発する。露地栽培では栽培後期に注意。
発生初期の防除が大切。
ダニトロンフロアブル
コテツフロアブル
アブラムシ ・体色が緑、黒などの種類があり、葉の裏に発生し樹液を吸う。
・大量に発生すると樹勢が衰え、アブラムシの体液でベトつく。
発生初期の防除が大切。
モスピラン水和剤

 

 

7.花房とランナーの摘み取り

  • 軸が短い花は実が付かなかったり、実が小さくなるので摘み取ります。
    春が訪れ、気温が高くなってくると生育が盛んになり花も咲いてきます。しかし、早く咲いてしまった花の殆どがうまく受粉できず、実ができなかったり変形したりします。
    そんな花は早めに摘み取っておいた方が、風通しが良くなるので灰色カビ病の予防になります。
  • ランナーは養分を分散させるので早めに摘み取ります。
    気になる苗採り用のランナーは、6月以降に出たもので十分利用できます。



5.収 穫

暖かくなってくる4月の終わりから5月の初めに、イチゴの実が赤く色づき始めてきます。
果実全体が赤く色づけば収穫できますが、最盛期は次々と色づいてくるので取り遅れの無いようにしましょう。

収穫の方法には、ちょっとしたコツがあるので動画を参考にして下さい。

 

 

6.イチゴの苗を増やす

秋に苗を購入する予定であれば収穫した株は撤去してしまいます。
しかし、株数を増やしたい人は少し株を残し苗を増やしてみて下さい。

農家では4月頃にプランターに定植した親株から苗を取りますが、家庭菜園では収穫した後の株を親株にします。収穫前にランナーを摘み取っていても、6月に入ると次々と出てくるので心配いりません。

1.用意するもの

ポット 10.5㎝が良いでしょう。
9㎝でも使用できますが、培土の量が少ないので夏に土が乾きやすくなります。
ポット用培土 細かめの鹿沼土や赤玉土など、排水性が良い土を選びましょう。
苗を押さえるクリップ 太めの針金などをUの字に曲げて使用します。
育苗箱 ポットを並べて管理するために使用します。

 

2.ポットで子株を受ける

イチゴ苗採り
6月の中旬からランナーの子株をポットに受けていきます。
・ポットに培土をやや多め(9分目)に入れ十分潅水します。
(少なすぎるとランナーの子株をクリップで止められなくなります)
・ランナーの子株をポットに受け、クリップで固定すれば完了です。
(ランナーの子株は二番目か三番目が良いとされています)

 

3.子株を活着させる

イチゴ苗採り

子株が根を伸ばし定着させるには土が適度に湿っている必要があります。
そのため、晴天の日であれば一日一回の潅水を行いましょう。

 

4.ランナーを切り離す

イチゴ苗
株を軽く引っ張っても抜けないようであれば、根付いているので切り離します。
根付くまでの期間はおおよそ三週間くらいでしょう。
株元のランナーを3~4㎝残して切り離します。

 

5.夏場の管理

切り離した苗は、もう親株から水分も養分も貰えません。
直射日光や乾燥を防ぐため、寒冷紗を被せるか半日陰で管理します。

これから10月の定植まで長い管理の日々が続きます。

  1. 枯れないように潅水を行う。
    晴天の日は毎朝潅水します。夕方、萎れがある株はその都度潅水しましょう。
  2. 古くなった葉を取り除く。
    古くなった葉は風通しを悪くし、病気になりやすくなるので取り除きます。
    前半は3~4枚、後半は4~5枚の葉が展開した状態が理想です。
  3. 炭疽病を防ぐ
    炭疽病に強い品種を選ぶことが第一です。
    甘い、美味しい、実が大きいなど魅力ある内容だけで品種を選ぶと、炭疽病で全滅ってこともありえます。
    まずは炭疽病に強い露地向けの品種を選びましょう。
    露地向けで炭疽病にも強く、最も作りやすい品種は「宝交早生」です。
  4. 肥培管理
    ランナーを切り離した時点から、ポット内の肥料分は消費されていきます。
    そのため肥料分を補うのですが、一度に多く施してはいけません。
    化成肥料であれば一度に3粒程度とし、与える回数で肥料分を調整します。
    多く与えすぎると病気になりやすいので、葉の色が薄くなってきた時に与えます。
  5. 鉢揉みを行う
    長期間ポットで栽培していると培土が硬くなることがあります。
    硬くなった土は根の成長を妨げるので適度に鉢をもみ柔らかくします。

長い夏場の管理を終えてやっと定植することができます。
自分で作り上げた苗がたとえ立派なものでなくても、来年の春には必ず実を付けます。

 

まとめ

難しく思われがちなイチゴ栽培も、露地栽培では思った以上に簡単に栽培できます。
マルチを張ることをお勧めしますが、品質に拘らなければマルチ無しの植えっぱなしでも収穫できます。
また、今回紹介していませんがプランターでの栽培も意外と簡単です。

露地栽培の品種は「宝交早生」がダントツでお勧めです。
耐病性などの作りやすさはもちろん、懐かしいイチゴ本来の味や収量も多いのも魅力です。