夏秋まき大根の栽培方法 失敗しない4つのポイント!

青首大根

大根は春まきとの夏秋まき2つの作型がありますが、ここでは比較的栽培しやすい夏秋まきを紹介します。
比較的やせた土地でも育ちますが、日当たり、水はけの良い場所を好みます。
根菜類なので畑は深く細かく、丁寧に耕すことがポイントになります。

難易度:

科 目好適土壌PH連作障害日当たり生育適温
白菜やキャベツと同じアブラナ科です。
PH5.5~6.5ですが、もう少し広い範囲でも栽培できます。
連作は可能ですが、2~3年開ける方が良いでしょう。
太陽が大好きです。日当たりの良いところで育てましょう。
20℃前後です。冷涼な気候を好みますが、秋の遅まきは肥大しないことがあります。

 


目  次

 

1.畑を準備するポイント

1.大根に適した場所を選びましょう。

  • 水はけが良く、日当たりの良い場所を好みます。
  • 連作可能ですが2~3年は大根をつくっていない場所が適切です。
  • 土の深さは30㎝以上が理想です。土の量が少ない畑では高畦にしましょう。

 

2.土壌PHは5.5~6.5が適切です。

  • 比較的広い範囲(PH5.0~7.0)で栽培可能ですが、大根が好むのはPH5.5~6.5位です。
    測定器で確認されることをおすすめします。
  • 土壌PH測定器は高価で手が出せないイメージがありますが、比較的安価なものも存在します。
    「シンワ測定 土壌酸度計 A 72724」などが人気で、家庭菜園で使用するには十分です。

 

3.畑の準備は丁寧に行いましょう。

耕運

  • 昔から「大根十耕」と言われているように、土は深く細かく耕しましょう。
    水分の多い時は耕すのに適していません。耕しても塊ができる時は乾いてからにしましょう。
  • 大根は根の先端部分が障害物に触れると、分かれて又根になってしまいます。
    石や植物の残骸などは丁寧に取り除いておきましょう。
    また、藁などの未完熟な堆肥も投入しないようにします。
  • 大根は肥料分の少ない土地でもよく育ちます。
    種まきの2週間前に施肥耕運済ませ、肥料は控え目にしましょう。
    元肥(1㎡当たり100g) (窒素:8 リン酸:8 カリ:8)の配合肥料
    苦土石灰(1㎡当たり100g)
    堆肥(1㎡当たり2㎏)が目安となります。
  • 種まきの一週間前頃から畝立てを行います。
    一条植では畝幅60~80㎝、2条植では120~140㎝の平畝が基準になります。
    水はけを良くするため、畝は高めの方が良いでしょう。
    土の水分量が多くて塊ができる場合は乾いてから行いましょう。



2.種まきのポイント

1.種まき時期を確認しよう。

早まきだと病気や生理障害が発生しやすく、遅まきだと温度不足で根部が十分に肥大しません。
夏秋まき大根の栽培表」を参考にして、適切な時期に種まきするようにしましょう。
栽培表(夏秋まき大根)

生育時期における適正な気温
生育初期 (種まきから15日位) 平均気温24℃が適温になりますが、24℃より高くても大丈夫です。
生育中期 (種まき15日~35日位) 25℃を超えると根の肥大が衰えます。
生育後期 (種まき35日~) 栽培しやすいのは平均気温15℃前後、25℃を超えると病気や生理障害が多発します。

 


2.作りやすい品種を選ぼう。

タキイ耐病総太り

大根は古くから作られている野菜なので、たくさんの品種があります。
たくさんあり過ぎて選び切れないと思いますので、今回は一般的な青首大根をおすすめします。

その中でも「タキイ耐病総太り」は作りやすく、ス入りが遅いので長期間収穫できる品種です。

また、葉にトゲトゲが無いので扱いやすく、葉も美味しく食べることが出来ます。

 

 

 

3.直接畑に種をまきます。

大根は最初に長い根を伸ばすので移植はしません。直接畑に種をまきましょう。
直径5~6㎝、深さ1㎝程度のくぼみを作り5~6粒撒きにします。
株間は25~30㎝にします。
大根の種まき
その後、くぼみが隠れるほどの覆土をし、たっぷり水をやれば完了です。
牛乳ビンなどを使うと簡単にくぼみが造れます。

乾けば水をやりますが、乾燥防止のために籾殻を被せておくのも良いでしょう。

 

 

3.間引きと追肥のポイント

1.良い大根を残すため間引きは3回行います。

残った苗を傷つけないように注意して間引きます。

一回目
双葉が開き、本葉が少し見えてきたら3本立ちにします。
形が悪く小さい苗を間引き、しっかりした苗や、双葉が畦と平行に開いた苗を残します。
二回目
本葉が2~3枚の時、2本立ちにします。
葉の色が濃く、地面と水平に葉を広げている苗は、
根が真っすぐに伸びていない可能性があるので間引いてしまいましょう。
三回目
本葉が5~6枚の時、一本立ちにします。
これで一番優秀な苗が残り、立派な大根に育ってくれます。

 

2.追肥と中耕土寄せを行います。

三回目の間引きが終わった後、1平方メートル当り、軽く一握り(30g程)の化成肥料を株の周りに撒き、除草を兼ねて中耕と土寄せも行います。
葉に化成肥料が付くと、葉焼けしますのですぐに取り除きましょう。
中耕土寄せ

肥料が多すぎると葉が茂りすぎ、曲がりが多くなるので控えめにします。
土寄せは株の安定と、根の酸欠を防ぐ意味でも重要な作業になります。



4.生育中後期の管理ポイント

1.害虫の防除

  • アオムシなどの「イモムシ類」や、幼虫・成虫とも食害する「ダイコンハムシ」、群がって葉の汁を吸う「アブラムシ」が主な害虫です。
  • 無農薬栽培では種まき後から防虫ネットで隙間なく覆います。
    一般的な防虫ネットは1㎜目なので、孵化したての幼虫やアブラムシは防ぎきれません。
    より細かい0.6㎜目の防虫ネットも販売されていますが、完全に防ぐことはできないようです。
  • アブラムシは「キラキラテープ」を張ることで、あまり寄ってこなくなります。
  • 生育初期に限って薬剤散布で害虫を防ぐのも一つの方法です。
大根の主な害虫と使用農薬
害虫の種類 特徴 農薬
イモムシ類 モンシロチョウや蛾の幼虫で葉を食害し穴をあける。種類や幼齢によって緑色、褐色、黒など様々な色をしている。 プレバソンフロアブル5
フェニックス顆粒水和剤
アブラムシ 1~2ミリの虫。葉の裏に群がって葉の汁を吸う。汁を吸う時にウイルス病を媒介することもある。 スタークル顆粒水溶剤
アドマイヤ―フロアブル
ダイコンハムシ 4ミリ程度の黒っぽい虫。幼虫、成虫とも食害し、小さな穴を多数開ける。 アクセルフロアブル

 

2.病気の予防

薬剤を使わないで病気を予防する方法は以下の5つになります。

  1. 抵抗性品種を選ぶ
    タキイ耐病総太り」は耐病性のある作りやすい品種です。ロングセラーを続ける良質の青首総太りダイコンで、全国で作られています。
  2. 早まきをしない
    早まきだと病気や生理障害が発生しやすくなります。
  3. 連作をしない
    比較的連作に強いと言われていますが、連作を続けることで病気発生のリスクは高くなります。
  4. モザイク病はアブラムシの侵入を防ぐ
    モザイク病はアブラムシが媒介すると言われています。
    キラキラテープや細めの防虫ネットでアブラムシの侵入を防ぎましょう。
  5. 肥料を控え目にする
    肥料を多く与えると葉が茂り過ぎ、風通しが悪くなります。
    湿度が高くなって病気が発生しやすくなるので、肥料は控えめにしましょう。
    大根は肥料が少な目でも十分に育ちます。

この5つの方法で、病気の発生を高い確率で抑えられます。
もし病気が発生した場合や、病気の発生が心配な時は薬剤散布を行いましょう。

大根の主な病気と使用農薬
病気の種類 特徴 農薬
軟腐病 葉が萎れはじめ、やがて葉の基部や根頭部から腐りはじめる。独特の悪臭がする。高温時や、長雨などで土壌湿度が高い場合に発生しやすい。 ナレート水和
Zボルドー水和剤
黒斑細菌病 葉に小さな斑点ができ、のちに黒褐色に変化する。やがて根頭部に広がる。温暖で雨が続いた時に発生しやすい。 Zボルドー水和剤
白さび病
(わっか症)
葉の裏面に乳白色の小斑点ができる。
多発すると根部にわっか症ができる。
ダコニール1000
ベト病 葉に黄緑色の斑点ができ、やがて葉脈に沿った角斑点になる。根部に発生すると黒いシミができる。 Zボルドー水和剤
炭疽病 葉に小さな青白色の斑点ができ、後に灰褐色、白~灰白色の丸い小斑点となる。その後、融合して不整形な褐色になる。 ダコニール1000

 

5.収 穫

大根収穫

根の直径が7㎝位になったら収穫できます。
根元をもってゆっくり引き抜きます。

この時、葉だけを持つと千切れることがあるので、根の部分もしっかり持つようにしましょう。
また、真っすぐ上に引き抜かないと根の部分が折れるので注意してください。

長く保存させたい場合は葉を切り落とし、土付きのまま新聞紙で包み冷暗所に置いておきましょう。

 

まとめ

大根十耕」と言われているように、深く細かく耕すことがまず一番のポイントになります。
土が硬かったり、水はけが悪かったりすると良い大根は育ちません。

雨が降っても水が溜まりにくい、溜まってもすぐに引く場所を選び、深く、細かく耕して栽培して下さい。
きっと良い大根が育つと思います。

以上、夏秋まき大根の栽培方法でした。 実際に栽培した記録もご覧ください。







白菜の栽培方法 失敗しない4つのポイント!

白菜収穫

白菜は中国が原産で冷涼な気候を好みますが、秋まきの時期が遅れると結球しないことがあります。
また早すぎると病害虫に侵される確率が高くなるので、き時期がとても重要な栽培ポイントになってきます。
適期に種まき出来れば、特に難しい作物ではありません。

難易度:

科 目好適土壌PH連作障害日当たり生育適温
キャベツや大根と同じアブラナ科です。
弱酸性のPH6~6.5の環境を好みます。酸性が強いと「根こぶ病」が発生しやすくなります。
連作障害がありますので、2~3年間を開けて栽培するようにして下さい。
太陽大好きです。日当たりの良い所で栽培して下さい。
20℃前後です。冷涼な気候を好みますが遅まきにならないよう気を付けて下さい。

 


目  次

 

1.種まきのポイント

1.種をまく時期が重要です。

早まきだと病害虫に侵されやすくなり、遅まきでは温度不足で結球しないことがあります。
適期に種まきすることが重要な栽培ポイントになります。

発芽適温は20~25℃になりますが4~35℃の範囲で発芽可能です。
下の「白菜栽培表」を参考にして、適切な時期に種まきするようにしましょう。

ハクサイの栽培表 


2.作りやすい品種を選びましょう。

極早生~晩生まで多くの種類があります。
耐病性のある品種を選んだ方が作りやすく失敗する事が少なくなります。

  • 極早生の「お黄にいり」「晴黄60」
  • 早生の「黄ごころ65日」
  • 中晩生の「あまうま黄芯白菜」「黄ごころ85日」などがおすすめになります。
白菜(お黄にいり)
白菜(晴黄60)
白菜(黄ごころ65)
白菜(あまうま黄芯)
白菜(黄ごころ85)
  • 品種を選ぶ際は、近所の経験者に相談するのも良い方法です。




3.ポットは小さくてもOKです。

本葉5枚程度で定植するので大きめのポットは必要ありません。
6cmポットか25穴のトレイで十分です。

また、10株程度の栽培でしたら、ホームセンターなどでポット苗を購入した方がお得で手間も省けます。

ポリポット(6㎝)
セルボックス25穴

 

4.培土は購入した方が失敗しない。

保水、水はけが良く、適度な肥料分を含んだ土を選んで下さい。
自作で種まき培土を造るのは時間もコストもかかるので、ホームセンターなどで購入できる「種まき用培土」がおすすめです。
根張りも良く定植時の植え痛みが殆どありません。

 

5.揃って発芽させましょう。

種まき用培土に十分水分を含ませることがポイントになります。
たっぷり水を撒き一時間以上放置するか、水を撒きながらかき混ぜることで馴染ませることが出来ます。

馴染んだら真ん中に小さなくぼみをつくり3~4粒まきにします。
バーミキュライトや川砂で、くぼみが隠れる程度の覆土をして完了です。(厚い覆土は不揃いの原因になります)

種まき前のくぼみ
播種後の覆土

覆土は浸透圧で湿ってきますので、散水する必要はありません。
乾燥を防ぐため、新聞紙を一枚被せておくのも良い方法です。



6.良い苗を育てるために。

  • 3日位で発芽するので、その間は新聞紙を被せるなど水分の蒸発を抑えます。
  • 発芽したら寒冷紗で覆い、暑さと害虫を防除します。
  • 日当たりの悪い場所に置くと徒長するので注意して下さい。
    (白菜は太陽が大好きです)
  • 気温が高い時期なので乾燥させないよう、毎朝潅水するようにしましょう。
    特に育苗後半は蒸散量が増えるのでたっぷり潅水をして下さい。(夜露にあてることも忘れないで下さい)
  • 一週間ほどで本葉が見えてきますので2本に間引きます。
    (引き抜くと良い苗も一緒に抜けることがあるので、ハサミでカットして下さい)
  • 本葉2~3枚のころ1本にし、より健全な苗を確保しましょう。
    (この時もハサミでカットします)
間引き前の白菜
ハサミでカットします
間引き後スッキリしました
  • 本葉5枚程の頃に定植となります。

 

2.畑の準備をするポイント

1.白菜が好む場所を選びましょう。

  • 水はけが良く、日当たりの良い場所を好みますので、朝日が遅く湿った場所は避けた方が良いでしょう。
  • 連作障害があります。2~3年は白菜をつくっていない場所が適切です。

 

2.土壌PHは6~6.5が理想です。

酸性が強いと「根こぶ病」などの病気が発生しやすくなるので、測定器で測ってみることをお勧めします。
土壌PH測定器は高価で手が出せないイメージがありますが、比較的安価なものも存在します。

シンワ測定 土壌酸度計 A 72724」などが人気で、家庭菜園で使用するには十分なレベルです。

3.畑の準備は早めに行いましょう。

定植した苗がスムーズに肥料吸収できるよう、2週間前には施肥耕運を済ませておきましょう。

  • 元肥 → (1㎡当たり120~150g) (N:P:K=8:8:8:8)の配合肥料
  • 苦土石灰 → (1㎡当たり120~150g)
  • 堆肥 → (1㎡当たり2~3㎏)が目安となります。

定植の一週間前頃から畝立てを行います。
一条植では畝幅60~80㎝、2条植では120~140㎝の平畝が基準になります。
水はけを良くするため、畝は高めの方が良いでしょう。




 

3.定植のポイント

1.定植前の防虫対策をする。

今まで順調に育ってきた苗も、定植後は害虫に侵される危険性が高くなります。
何の準備もしないと、必ずアオムシやヨトウムシの食害にあってしまいます。
そのため「防虫ネット」で侵入を防ぐか、プロも行っている「薬剤の灌注処理」を行います。

  • 防虫ネットは定植後すぐに張り、裾は土を被せて隙間が無いようにします。
  • 灌注処理は「プレバソンフロアブル5」の100倍液を前日に処理しておきます。

害虫防除

薬剤の灌注処理の方が効果は高いですが、無農薬にこだわる方は防虫ネットを張りましょう

 

2.定植する苗の大きさ。

定植する苗の大きさは本葉4~5枚の時に行って下さい。
この時が植え痛みせず、スムーズに活着してくれるタイミングです。

白菜定植前
白菜定植後

ポット内の根張りが弱く、取り出したとき土が崩れるようでしたら2~3日遅らせてみましょう。

 

3.定植の株間を決める。

白菜は結球前まで外葉を大きく広げるので、株間を広めにすることが大きく育てるコツです。

  • 早生種は結球までの日数が短いので、株間は40~45㎝位にします。
  • 中晩生はかなり大きく外葉を広げるので、株間を50~55㎝にして大きく育てましょう。

定植の株間

 

4.スムーズに活着させる植え方

活着の良し悪しが今後の成長に大きく関わってきます。

乾いた土に植えてしまうと、白菜の細い根は土に水分を奪われ傷んでしまいます。
後でたっぷり水をやっても、傷んだ根は元通りにならないので活着が遅れてしまいます。
そのため植える前に土を湿らせておくことをおすすめします。

定植前の潅水
定植後もたっぷり潅水
植え付けの手順
  • ポットより少し大きめの穴を掘る。
  • 植穴にたっぷり潅水し水が引くのを待つ。
  • 根鉢を崩さないように丁寧に取り出し、茎が埋まらないくらいの浅植えにする。
  • 株元に土を寄せ軽く押さえて安定させる。(強く押さえると通気が悪くなる)
  • 最後にもう一度タップリ潅水する。



4.定植後の管理ポイント

1.定植後と結球前に潅水をする。

  • スムーズに活着させることがその後の生育に大きく関わってきます。
    定植後の一週間程度は毎朝潅水を行い、活着を促進しましょう。
  • 結球し始めるころは水分要求量が増えるので、雨が降らない時は水をやりましょう。
定植後の潅水
結球し始めの潅水

 

2.大きく育てるための追肥

白菜は外葉が大きくならないと結球しないことがあるので、追肥は必ず行いましょう。
雨の前に行うのが効果的です。雨が期待できない時は潅水しておくと良いでしょう。

  • 一回目は定植後10~15日頃の、まだ葉が重なっていない時に行います。
    1平方メートル当たり、軽く一握り(30~50ℊ)の化成肥料を株の周りに撒き、除草を兼ねて中耕と土寄せも行います。
    葉に化成肥料が付くと、葉焼けしますのですぐに取り除いて下さい。
  • 二回目は葉が立ち始めたころに行います。
    この頃が最も肥料吸収の盛んな時期です。
    肥料切れしないために、1平方メートル当たり、軽く一握り(30~50ℊ)の化成肥料を株間に撒きます。
    この頃は地表近くに細かい根が張っているので、中耕せず軽く土と混ぜる程度にしましょう。
一回目の追肥
二回目の追肥

 

3.病害虫の防除

白菜の栽培で最も悩まされるのが病害虫です。

病気や害虫が発生してしまったら、薬剤散布に頼ってしまいがちです。
しかし、家庭菜園ではできるだけ薬剤散布に頼らないで栽培したいものですね。
そこで以下に示している、薬剤散布以外の防除法を試して下さい。

病気について
  • 「耐病性の品種」を選択する。
  • 「土壌PH」を6~6.5の範囲で栽培する。
  • 「連作」はしない。2~3年白菜を作っていない場所で栽培する。
  • 「種まき時期」に気を付ける。
    以上のことで、かなり高い確率で発生を抑えることが出来ます。

農薬を使用せざるを得ない時は、以下の表を参考にして下さい。

病気の症状 病名 特徴 農薬
株元の葉や芯が腐ってくる。 軟腐病 急速に萎れて腐敗し、独特の悪臭がする。
多肥料、長雨などの場合発生しやすい。
スターナ水和剤
バリダシン液剤5
尻腐病 主に収穫期に発生。初めに外葉が地面に接した部分に、淡褐色の小斑点ができ次第に大きくなる。 ソタールWDG
菌核病 株元から腐敗が進み、急速に株の芯にまで達する。軟腐病のような腐敗臭は無い。 ロブラール水和剤
トップジンM水和剤
葉に斑点ができる ベト病 葉脈に沿って淡褐色の角斑ができる。
葉の裏側には灰白色で霜状のカビが確認できる。
ダコニール1000
ストロビーフロアブル
白斑病 古い葉に灰白色の小斑点ができ、5~10mm程度の病後に拡大する。
黒斑病 古い葉に中心が茶色で、周りが黄色の病斑ができる。

 

害虫について
  • 防虫ネット」が効果的で、隙間無く被せることがポイントになります。
    無農薬で防虫ネットをしない場合、非常に高い確率で害虫が発生し、ひどい場合は収穫できなくなってしまいます。

農薬を使用せざるを得ない時は、以下の表を参考にして下さい。

害虫の種類 特徴 農薬
イモムシ類 モンシロチョウや蛾の幼虫で葉を食害し穴をあける。
種類や幼齢によって緑色、褐色、黒など様々な色をしている。
プレバソンフロアブル5
フェニックス顆粒水和剤
アブラムシ 1~2ミリの虫。葉の裏に群がって葉の汁を吸う。
汁を吸う時にウイルス病を媒介することもある。
スタークル顆粒水溶剤
アドマイヤ―フロアブル
ダイコンハムシ 4ミリ程度の黒っぽい虫。
幼虫、成虫とも食害し、小さな穴を多数開ける。
アクセルフロアブル

 

4.収穫の時期

白菜収穫の目安
白菜の収穫

結球している白菜の頂部を、手の平で押さえてみます。
かたく締まっていれば収穫できる状態です。

外葉を開いて斜めに倒し、包丁などの刃物で切り取り収穫します。

 

5.冷害対策

白菜は寒さに強い方ですが、霜や寒風にさらされ続けると頂部がカサカサになりやがて腐り始めます。

越冬させるためには外葉で結球部を包み、頂部をワラやビニール紐で縛ります。
この方法で2月頃まで畑で越冬させることが出来ます。

まとめ

白菜は結球しなかったり、虫の食害で収穫できなかったりと、栽培が難しいと考えている方も多いと思います。
しかし、「種まきの時期」「定植のタイミング」「追肥のタイミング」「ネットによる防虫対策」などに気を付ければ比較的簡単に栽培できます。
また、生育初期は特に成長が早いので、日ごとに大きくなっていくのが楽しみになります。是非栽培して欲しい野菜の一つです。

以上、白菜の栽培方法でした。 実際に栽培した記録もご覧ください。






冬野菜の王者!白菜の栽培記録 (2017年秋:郷秋60日)

 

本当は耐病性の「黄ごころ65」にしたかったですが、昨年作った「郷秋60日」の種を近くのホームセンターで見つけ、今年もこの品種にすることに決めました。

この品種は去年、秋の高温で半分以上「軟腐病」で収穫できなかった苦い経験があります。
でも今年は大丈夫な気がします。
早速種まきをします。
さてどうなるでしょうか? 楽しみです。

白菜たね

 

1.播 種 (8月25日)

種まきイメージ

2017年8月25日
白菜の種まきを行う。 セルポット(5×5)を使用
セルボックス25穴

8月25日
播種用培土が乾いているので、水を撒いてもすぐには浸透しなかった。
そのため、前日に水をタップリ撒き、播種前にもう一度水を撒いてみた。
これで培土への水の浸透は完璧だろう。
8月25日
ポットの真ん中に深さ4~5mmの小さなくぼみをつくり、2~3粒の種を撒く。
その後すぐに穴が埋まる程度の覆土をして完了。
種まき前のくぼみ
川砂で覆土

8月25日
覆土の後の潅水は種が浮きそうなので迷っていたが、浸透圧で覆土(川砂)が湿ってきたので必要無しと判断した。
(覆土はバーミキュライトが良いらしが、今回は手元にあった川砂で覆土をした)
乾燥防止のため発芽まで新聞紙を被せておくと良いらしいが、私は発芽まで日陰に置いた。

 

 

2.畑の準備 (8月26日)

トラクター

2017年8月26日
かきがら石灰と化成肥料(8:8:8)を散布後、トラクターで耕運。

8月26日
肥料の散布量は適当。(1㎡当り、かきがら石灰:100g、化成肥料:50~60gくらい)
土壌PHも計っていません。実は測定器を持っていません。(購入したいとは思っています。)
その後、畝立てをして畑の準備を完了した。
畑の畝

畝立て器が無いので今回すべて手作業で行った。
まだまだ暑い時期なので、熱中症にならないよう休憩をしながらの作業になりました。

後から知ったことですが、トラクターの爪を全部内側向きに付け替えることで、畝立て器が無くても畝が作れるらしい。今度試してみたいと思います。

 




 

3.発芽と育苗管理 (8月27日~9月9日)

発芽

8月27日
覆土を持ち上げ、発芽の兆しが表れたので日向に出す。
(日陰に置いておくと、徒長して後の管理が大変になる)
8月28日
種まきから3日で発芽した。ほぼ100%発芽しているようだ。
暑さと害虫防除のため寒冷紗(黒)で覆う。発芽後、雨の日以外は毎朝潅水することになるだろう。
8月30日
本葉がチラリと顔を覗かせてきた。
9月2日 間引きを行う。
白菜間引き
茎が太くて葉の大きい方を残してハサミでカット。
(手で引っこ抜くと、残す方の株も抜けることがあります)

肥料切れが心配だったので、ポット毎にペレット状の肥料を2粒撒く。

9月8日 薬剤の灌注処理
明日定植する予定なので、早朝に「プレバソンフロアブル5の100倍液」をジョウロで潅水。
灌注処理

100円均一で買ったジョウロ(一リットル)にプレバソンフロアブル5を5㏄入れ、500㏄の水道水と混ぜれば「プレバソンフロアブル5の100倍液」の完成です。所要時間二分
後はセルポットの白菜苗に潅水するだけ。所要時間一分

防虫ネットを張ると害虫防除になるが、準備も面倒だし灌注処理は手軽なので毎年この方法を行ってる。

 

 

4.定 植 (9月9日)

定植前の潅水
定植

株間40㎝で植穴をつくり、たっぷり潅水した後、水が引くのを待って定植。
25株を植え終わった後、たっぷりの水をあげて完了。

9月9日
5×5のセルポットから苗を取り出すのは難しく、土が崩れてしまうのでハサミで25個に切り分けた。
これで土が崩れることが無いので根を傷めずに植えることが出来ました。
また、昼間の強い日差しを避けるため夕方に定植しました。

 




 

5.台風がやってきた (9月17日)

台風

9月17日
台風18号が最接近する予報なので、ネットを被せ台風に備える。

台風ネット
台風後の様子

最大16メートル以上(瞬間最大30メートル)の風が吹いたが、ネットを張ったかいがあって殆ど被害は無くほっとしました。

 

 

6.一回目の追肥 (9月21日)

一回目の追肥
中耕
9月21日
定植後12日目に一回目の追肥をする。
化成肥料(窒素8:リン酸8:カリ8)を一握り株間に施し、軽く中耕。
量はこれまた適当です。写真に写っているくらい
9月24日
一回目の追肥から3日しか経っていないのに、土が隠れるほど大きくなってきた。
定植後15日目
白菜定植15日目

 

 

7.害虫発見 (9月29日)

食害
ダイコンハムシ
9月29日
2~3日前から葉に小さな穴が開いていたが、アオムシらしきものは見当たらなかった。
よく見てみると小さな黒い虫がチラホラと、ネットで調べると「ダイコンハムシ」という虫らしい。
捕まえてやろうとすると、ポロッと落ちて捕まえられない。
ガムテープにくっつけてみると捕まえることができた。
もうすぐ葉っぱが立ち上がってくるので、病害虫防除を予定している。
その時ダイコンハムシも退治できるのではと思い、今日は目についたものだけを捕まえてみた。
モンシロチョウも飛んでいたが今のところアオムシの被害は見当たらない。
プレバソンフロアブル5の効果か?

ダイコンハムシ捕獲
モンシロチョウ

 




 

8.二回目の追肥 (10月1日)

白菜二回目の追肥

10月1日
葉が立ち上がり気味になってきたのと、明日が雨予報なので二回目の追肥を行った。
化成肥料(窒素8:リン酸8:カリ8)を一握り株間に施し、軽く土と混ぜる。
二回目の追肥の時期は葉が込み合っているので肥料が撒きにくい。
そのため追肥は一回だけにしていたが、マニュアルでは二回になっているので今年試してみる事にした。

 

 

9.結球前の潅水

雨

10月2日待望の雨
白菜は結球前になると水分を多く必要とするらしいが、台風18号(9月17日)から殆ど雨が降っていない。
約半月になるので、そろそろ潅水が必要と考えていた時に待望の雨が降った。

総雨量が30㎜近く降ったので十分に土が湿り、白菜も喜んでいることだろう。
私も潅水をしなくても良くなったのでラッキーだった。

 

 

10.病害虫の防除 (10月7日)

フェニックス顆粒水和剤
アドマイヤ―フロアブル
ストロビーフロアブル
10月7日
フェニックス顆粒水和剤の2,000倍
アドマイヤ―フロアブルの4,000倍
ストロビーフロアブルの3,000倍を散布。
フェニックス顆粒水和剤とアドマイヤ―フロアブルは、アオムシとアブラムシの防除に。
ストロビーフロアブルはベト病などの病気予防に有効である。

ダイコンハムシの件もあったが、毎年アオムシやアブラムシの発生に困っていたので、薬剤散布を実行してみた。

 




 

11.つかの間の晴れ間

白菜(秋)

10月18日
10月14日から雨が降り続いている。
今日(10月18日)も雨だけど少しだけ太陽を見た。
しかし、あと5日間は雨が降り続く予報だ。もっと心配なのは台風がまた近づいてくる事。

結球し始めてきたので、あと二週間もすれば初収穫ができるのではと期待しているのですが、雨続きによる病気の発生と、台風による風の被害が気になるところです。

 

 

12.また台風がやってきた (10月22日)

二回目の台風

10月21日
この白菜にとって二回目となる台風21号が、明日接近する予報なのでネットを張ってみた。

ネットを張る
台風被害

10月23日
しかし無残にも外葉が折れてむき出しになってしまった。
今後どこまで回復するか、軟腐病などにならないか心配です。

10月24日
10月14日から続いている長雨と、台風21号による葉折れなどの被害によって「軟腐病」などが発生する恐れが出てきました。
薬剤散布は気乗りしなかったのですが、発生してから後悔するのも嫌だったので「バリダシン乳剤5」の500倍液を散布した。
後は、白菜の生命力を信じることにします。

PS
残念なことに、また台風(22号)が発生したらしい。コースもよく似ているので心配です。

バリダシン乳剤5

 

 

13.もうすぐ収穫か?

収穫が近い白菜

10月27日
台風21号が通過してから5日目、少しは勢いを取り戻してきたように見えます。
今日で、種まきから62日目になるので、そろそろ収穫時期かと思い白菜の頂部を押さえてみました。
しかしまだ十分に硬くなっていません。待望の初収穫まであと一週間はかかりそうな感じです。
(品種:「郷秋60日」)
心配している台風22号ですが、案外被害なしに通過してくれそうな気がします。
コースは21号と良く似ているのですが、勢力が格段に小さいので風は心配無さそうです。
雨は多少降るみたいなので、また畑に入れません。




 

14.またまた台風がやってきた

三回目の台風

10月29日
もう来ないと思っていた台風22号がやってきた。

勢力が弱く、スピードも早かったのでアッと言う間に通り過ぎてしまったが、雨風が思ったより強かった。(瞬間最大20メートル以上の風が吹いた)

今回は風対策を何もしていなかったので、さらに外葉が剥ぎ取られてしまった。
また初収穫が遅れるのかな?

台風被害 三回目

 

 

15.待望の初収穫

白菜収穫

11月6日
10月の末には収穫できると考えていましたが、やはり3回の台風の影響は大きかったみたいでやっと初収穫ができました。

中々見事でしょう?
うれしくて3個も収穫してしまったので、近所におすそ分けします。

白菜重量
今年はちょっと小ぶり?
種まきから73日目なのに、重さが2㎏なので少し小ぶりです。
去年は2.5㎏以上あったと思います。

結球の時期の台風が原因でしょうか、やっぱり外葉が剥ぎ採られたら結球も遅れますよね。
3回の台風被害や長雨で、軟腐病などの被害も心配しましたが、被害も無く収穫できてほっとしています。
今晩は私の大好きなお鍋になりそうです。

 

16.白菜の花

白菜の花
2018年3月4日
まだまだ風は冷たいですが、日差しはずいぶん春めいてきています。
畑を見てみると白菜の花が咲いていて、春もすぐそこに来ているのだなと感じさせられます。
この白菜は昨年の9月21日に種をまき、10月12日に定植した「郷秋80」で、結球しなかったものです。