ロマネスコの栽培方法 ポイントは4つ!

ロマネスコ

ロマネスコはイタリアではおなじみの野菜ですが、日本ではまだまだ珍しい野菜になります。

黄緑色が鮮やかで、螺旋状の突起が幾重にも重なった変わった形をしています。
部分が全体と似ているこんな形状を「フラクタル構造」と言います。

食感はカリフラワーに近く、味はブロッコリーに近いと言われています。
品種は中生と晩生があり、冷涼地と暖地では種まきの時期が大きく異なります。

難易度

科 目好適土壌PH連作障害日当たり生育適温
ブロッコリーやカリフラワーと同じアブラナ科です。
ブロッコリーやカリフラワーよりも若干酸性に強く、PH5.5~6.5が好適です。
連作障害があります。2~3年開ける方が良いでしょう。
太陽が大好きです。日当たりの良い所で育てましょう。
15~20℃前後の冷涼な気候を好みますが、生育初期は比較的高温にも耐えます。

 


目  次

 

1.種まきのポイント

1.適期の種まきが後の管理を楽にします。

品種により異なりますが収穫まで4カ月以上かかるので、暖地でも8月下旬までには種まきを行います。

中間地や暖地では、初霜が降りる頃より100~120日前を種まきの目安にすると良いでしょう。
例えば11月中旬に初霜が降りる地域であれば、7月末~8月初旬が種まきの適期になります。

ロマネスコ栽培表」を参考にして、適切な時期に種まきするようにしましょう。

ロマネスコ栽培表

 

2.おすすめの品種

確立された品種は少なく、早生の「ネオ・スパイラル」、中生の「うずまき」、晩生の「スパイラル」が代表的な品種です。

ロマネスコ(ネオスパイラル)
ロマネスコ(うずまき)
ロマネスコ(スパイラル)



3.ポットの大きさ

ポリポット9㎝

ポットでの育苗期間が30日程なので少し大き目の7~9㎝ポットを使用します。

苗床での育苗も可能ですが台風や大雨の時、すぐに非難させることができるポット育苗をおすすめします。

また、害虫予防の薬剤灌注処置は苗床育苗では行えません。

 

4.培土は購入しましょう。

保水、水はけ共に良く、適度な肥料分を含んだ土を選びましょう。

自作で種まき培土を造るのは時間もコストもかかるので、ホームセンターなどで購入できる「種まき用培土」がおすすめです。

5.種まきのコツ

購入した種まき用培土には水分が殆んど含まれていないため、水を撒いてもすぐには浸透しません。
たっぷり水を撒き一時間以上放置するか、水を撒きながらかき混ぜることで浸透させることが出来ます。

水が十分に浸透したら直径3㎝×深さ1㎝程度のくぼみを作り3~4撒きにします。
くぼみが隠れる程度の覆土をし、軽く潅水して完了です。

 

6.暑い時期の育苗管理

夏のイメージ

  • 発芽までの約3日間は日陰に置き、新聞紙を被せるなど水分の蒸発を抑えます。
  • 発芽したら日なたに出し、寒冷紗で覆うことで暑さと害虫を防ぎます。
  • 日当たりの悪い場所に置くと徒長するので注意して下さい。
    特に朝日の遅い場所は避けましょう。
  • 気温が高い時期なので乾燥させないよう、毎朝潅水するようにしましょう。
    夕方の潅水は徒長を促すので、潅水は朝に行います。
  • 一週間ほどで本葉が見えてきますので2本に間引きます。
  • 本葉2枚のころ1本立ちにし、より健全な苗を確保します。
  • 台風や大雨の時は屋内に避難させると良いでしょう。
  • 本葉5~6枚程の頃に定植となります。



2.畑を準備するポイント

1.ロマネスコに適した場所を選びましょう。

  • 水はけが良く、日当たりの良い場所を好みます。日当たりの悪い湿った場所は避けた方が良いでしょう。
  • 作障害があります。2~3年アブラナ科の野菜をつくっていない場所が適切です。

 

2.土壌PHは5.5~6.5が理想です。

 

酸性が強い場所では苦土石灰を多めに施し、PHを整えます。
施肥前にPHを測定することをお勧めします。

土壌PH測定器は高価で手が出せないイメージがありますが、比較的安価なものも存在します。
シンワ測定 土壌酸度計 A 72724」などが人気で、家庭菜園で使用するには十分なレベルです。

 

3.畑の準備は早めに行いましょう。

定植の2週間前には施肥耕運を済ませ、苗がスムーズに肥料吸収できるようにしましょう。

  • 元肥(1㎡当たり150g) (窒素:8 リン酸:8 カリ:8)の配合肥料
  • 苦土石灰(1㎡当たり100g)
  • 堆肥(1㎡当たり2~3㎏)が目安となります。

定植の一週間前から畝立てを行います。
一条植では畝幅60~80㎝、2条植では120~140㎝の平畝が基準になります。

水はけを良くするため、畝は高めの方が良いでしょう。

 

3.定植のポイント

1.定植前に準備すること

今まで順調に育ってきた苗も、定植後は害虫に侵される危険性が高くなります。
何の準備もしないと、必ずアオムシやヨトウムシの食害にあってしまいます。
そのため「防虫ネット」で侵入を防ぐか、プロも行っている薬剤の灌注処理を行います。

害虫防除

防虫ネットは定植後すぐに張り、裾は土を被せて隙間が無いようにします。
灌注処理は「プレバソンフロアブル5」の100倍液を前日に処理しておきます。

薬剤の灌注処理の方が効果は高いですが、無農薬にこだわる方は防虫ネットを張りましょう。

 

2.定植する苗の大きさと株間

定植する苗の大きさは本葉5~6枚の時に行って下さい。
この時が植え痛みせず、スムーズに活着してくれるタイミングです。

葉が大きくなるため、株間は45㎝位必要です。

 

3.スムーズに活着させる植え方

ロマネスコは比較的活着しやすい野菜です。
しかし、夏の暑い時期に乾いた土に植えてしまうと、根の水分が土に奪われ傷んでしまいます。

後でたっぷり水をやっても、傷んだ根は元通りにならないので活着が遅れてしまいます。
そのため植える前に土を湿らせておくことをおすすめします。

さらに日中よりも夕方、又は曇天の日を選んで植えると良いでしょう。

定植前の潅水
ロマネスコ定植
植え付けの手順
  • ポットより少し大きめの穴を掘る。
  • 植穴にたっぷり潅水し水が引くのを待つ。
  • 根鉢を崩さないように丁寧に取り出し、双葉が埋まらないくらいに植える。
  • 株元に土を寄せ軽く押さえて安定させる。(強く押さえると通気が悪くなります)
  • 最後にもう一度タップリ潅水する。




 

4.定植後の管理ポイント

1.活着を促進させる潅水

ロマネスコは比較的活着しやすいのですが、暑い時期なのですぐに土が乾きます。
定植後の一週間程度は毎朝潅水を行い、活着を促進しましょう。

朝に水をやり、夕方に土の表面が乾いているのが理想です。

 

2.大きく育てるための追肥

ロマネスコ追肥

外葉を大きくすることで花蕾も大きく育ちますが、ロマネスコは生育期間が長いため、追肥をしないと外葉を大きく育てることはできません。

定植後20~25日の間隔3回行うと良いでしょう。
(窒素:8 リン酸:8 カリ:8) の配合肥料であれば、1㎡当たり60g程度が1回の施肥量になります。

追肥の後は軽く中耕し、株元に土寄せしておきます。
葉に化成肥料が付くと、葉焼けしますのですぐに取り除いて下さい。

 

3.病害虫を防除する

ロマネスコの病気については特に防除の必要は無いですが、害虫が付きやすいので注意が必要です。
ヨトウムシなどのイモムシ類が主な害虫で、生育初期から11月頃まで活発に活動します。

防虫ネットでもある程度防ぐことはできますが、葉が大きくなるためネットに収まらなくなることがあります。
害虫が大量に発生した時は、薬剤散布しないと対応しきれ無いので注意が必要です。

農薬を使用する時は、以下の表を参照して下さい。(カリフラワーの防除暦に準じています)

害虫の種類 特徴 農薬
ヨトウムシ類
アオムシ類
モンシロチョウや蛾の幼虫で葉を食害し穴をあける。
種類や幼齢によって緑色、褐色、黒など様々な色をしている。
プレバソンフロアブル5
ゼンターリ顆粒水和剤
コナガ幼虫 葉裏に小さく葉肉だけを食害する。 スピノエース顆粒水和剤
アファーム乳剤
ハイマダラノメイガ 夏~初秋に被害が多い。特に夏季高温、少雨の年には注意。
シンクイムシとも呼ばれている。
チューンアップ顆粒水和剤

 

4.収穫の時期

ロマネスコ

花蕾の直径が15㎝程度になったら収穫します。

うずまきは花蕾重が600~700ℊ、スパイラルが900~1,000g程度に成長します。
重さの違いは内部密度によるもので、スパイラルの方がぎっしり詰まっているので重くなります。

ただし、日数が経つと花蕾に隙間ができ、スカスカになるので取り遅れの無いようにしましょう。

 

まとめ

ロマネスコはまだ珍しい野菜なので、売っていない地域も多いですね。
いっその事、家庭菜園で作ってみてはどうでしょうか。
近所におすそ分けすると、喜んでもらえること間違いなしですよ。

栽培方法はカリフラワーに準じるところが多いので、比較的簡単に栽培できます。
害虫防除に気を付ければ、初めてでも失敗することは少ないでしょう。

栽培期間が4カ月を超える事もあるので、早い時期の種まきと、適度な追肥が成功のポイントになります。

以上、ロマネスコの栽培方法でした。 実際に栽培した記録もご覧ください。