本当は耐病性の「黄ごころ65」にしたかったですが、昨年作った「郷秋60日」の種を近くのホームセンターで見つけ、今年もこの品種にすることに決めました。
この品種は去年、秋の高温で半分以上「軟腐病」で収穫できなかった苦い経験があります。
でも今年は大丈夫な気がします。
早速種まきをします。
さてどうなるでしょうか? 楽しみです。

1.播 種 (8月25日)
2017年8月25日
白菜の種まきを行う。 セルポット(5×5)を使用
播種用培土が乾いているので、水を撒いてもすぐには浸透しなかった。
そのため、前日に水をタップリ撒き、播種前にもう一度水を撒いてみた。
これで培土への水の浸透は完璧だろう。
ポットの真ん中に深さ4~5mmの小さなくぼみをつくり、2~3粒の種を撒く。
その後すぐに穴が埋まる程度の覆土をして完了。


覆土の後の潅水は種が浮きそうなので迷っていたが、浸透圧で覆土(川砂)が湿ってきたので必要無しと判断した。
(覆土はバーミキュライトが良いらしが、今回は手元にあった川砂で覆土をした)
2.畑の準備 (8月26日)
2017年8月26日
かきがら石灰と化成肥料(8:8:8)を散布後、トラクターで耕運。
肥料の散布量は適当。(1㎡当り、かきがら石灰:100g、化成肥料:50~60gくらい)
土壌PHも計っていません。実は測定器を持っていません。(購入したいとは思っています。)
その後、畝立てをして畑の準備を完了した。

畝立て器が無いので今回すべて手作業で行った。
まだまだ暑い時期なので、熱中症にならないよう休憩をしながらの作業になりました。
後から知ったことですが、トラクターの爪を全部内側向きに付け替えることで、畝立て器が無くても畝が作れるらしい。今度試してみたいと思います。
3.発芽と育苗管理 (8月27日~9月9日)
覆土を持ち上げ、発芽の兆しが表れたので日向に出す。
(日陰に置いておくと、徒長して後の管理が大変になる)
種まきから3日で発芽した。ほぼ100%発芽しているようだ。
暑さと害虫防除のため寒冷紗(黒)で覆う。発芽後、雨の日以外は毎朝潅水することになるだろう。
本葉がチラリと顔を覗かせてきた。

茎が太くて葉の大きい方を残してハサミでカット。
(手で引っこ抜くと、残す方の株も抜けることがあります)
肥料切れが心配だったので、ポット毎にペレット状の肥料を2粒撒く。
明日定植する予定なので、早朝に「プレバソンフロアブル5の100倍液」をジョウロで潅水。

100円均一で買ったジョウロ(一リットル)にプレバソンフロアブル5を5㏄入れ、500㏄の水道水と混ぜれば「プレバソンフロアブル5の100倍液」の完成です。所要時間二分
後はセルポットの白菜苗に潅水するだけ。所要時間一分
防虫ネットを張ると害虫防除になるが、準備も面倒だし灌注処理は手軽なので毎年この方法を行ってる。
4.定 植 (9月9日)


株間40㎝で植穴をつくり、たっぷり潅水した後、水が引くのを待って定植。
25株を植え終わった後、たっぷりの水をあげて完了。
5×5のセルポットから苗を取り出すのは難しく、土が崩れてしまうのでハサミで25個に切り分けた。
これで土が崩れることが無いので根を傷めずに植えることが出来ました。
また、昼間の強い日差しを避けるため夕方に定植しました。
5.台風がやってきた (9月17日)
台風18号が最接近する予報なので、ネットを被せ台風に備える。


最大16メートル以上(瞬間最大30メートル)の風が吹いたが、ネットを張ったかいがあって殆ど被害は無くほっとしました。
6.一回目の追肥 (9月21日)


定植後12日目に一回目の追肥をする。
化成肥料(窒素8:リン酸8:カリ8)を一握り株間に施し、軽く中耕。
量はこれまた適当です。写真に写っているくらい
一回目の追肥から3日しか経っていないのに、土が隠れるほど大きくなってきた。
定植後15日目

7.害虫発見 (9月29日)


2~3日前から葉に小さな穴が開いていたが、アオムシらしきものは見当たらなかった。
よく見てみると小さな黒い虫がチラホラと、ネットで調べると「ダイコンハムシ」という虫らしい。
捕まえてやろうとすると、ポロッと落ちて捕まえられない。
ガムテープにくっつけてみると捕まえることができた。
その時ダイコンハムシも退治できるのではと思い、今日は目についたものだけを捕まえてみた。
モンシロチョウも飛んでいたが今のところアオムシの被害は見当たらない。
プレバソンフロアブル5の効果か?


8.二回目の追肥 (10月1日)
葉が立ち上がり気味になってきたのと、明日が雨予報なので二回目の追肥を行った。
化成肥料(窒素8:リン酸8:カリ8)を一握り株間に施し、軽く土と混ぜる。
そのため追肥は一回だけにしていたが、マニュアルでは二回になっているので今年試してみる事にした。
9.結球前の潅水
白菜は結球前になると水分を多く必要とするらしいが、台風18号(9月17日)から殆ど雨が降っていない。
約半月になるので、そろそろ潅水が必要と考えていた時に待望の雨が降った。
総雨量が30㎜近く降ったので十分に土が湿り、白菜も喜んでいることだろう。
私も潅水をしなくても良くなったのでラッキーだった。
10.病害虫の防除 (10月7日)



フェニックス顆粒水和剤の2,000倍
アドマイヤ―フロアブルの4,000倍
ストロビーフロアブルの3,000倍を散布。
ストロビーフロアブルはベト病などの病気予防に有効である。
ダイコンハムシの件もあったが、毎年アオムシやアブラムシの発生に困っていたので、薬剤散布を実行してみた。
11.つかの間の晴れ間
10月14日から雨が降り続いている。
今日(10月18日)も雨だけど少しだけ太陽を見た。
しかし、あと5日間は雨が降り続く予報だ。もっと心配なのは台風がまた近づいてくる事。
結球し始めてきたので、あと二週間もすれば初収穫ができるのではと期待しているのですが、雨続きによる病気の発生と、台風による風の被害が気になるところです。
12.また台風がやってきた (10月22日)
この白菜にとって二回目となる台風21号が、明日接近する予報なのでネットを張ってみた。


10月23日
しかし無残にも外葉が折れてむき出しになってしまった。
今後どこまで回復するか、軟腐病などにならないか心配です。
10月14日から続いている長雨と、台風21号による葉折れなどの被害によって「軟腐病」などが発生する恐れが出てきました。
薬剤散布は気乗りしなかったのですが、発生してから後悔するのも嫌だったので「バリダシン乳剤5」の500倍液を散布した。
後は、白菜の生命力を信じることにします。
PS
残念なことに、また台風(22号)が発生したらしい。コースもよく似ているので心配です。

13.もうすぐ収穫か?
台風21号が通過してから5日目、少しは勢いを取り戻してきたように見えます。
今日で、種まきから62日目になるので、そろそろ収穫時期かと思い白菜の頂部を押さえてみました。
しかしまだ十分に硬くなっていません。待望の初収穫まであと一週間はかかりそうな感じです。
(品種:「郷秋60日」)
コースは21号と良く似ているのですが、勢力が格段に小さいので風は心配無さそうです。
雨は多少降るみたいなので、また畑に入れません。
14.またまた台風がやってきた
もう来ないと思っていた台風22号がやってきた。
勢力が弱く、スピードも早かったのでアッと言う間に通り過ぎてしまったが、雨風が思ったより強かった。(瞬間最大20メートル以上の風が吹いた)
今回は風対策を何もしていなかったので、さらに外葉が剥ぎ取られてしまった。
また初収穫が遅れるのかな?
15.待望の初収穫
10月の末には収穫できると考えていましたが、やはり3回の台風の影響は大きかったみたいでやっと初収穫ができました。
中々見事でしょう?
うれしくて3個も収穫してしまったので、近所におすそ分けします。

種まきから73日目なのに、重さが2㎏なので少し小ぶりです。
去年は2.5㎏以上あったと思います。
結球の時期の台風が原因でしょうか、やっぱり外葉が剥ぎ採られたら結球も遅れますよね。
3回の台風被害や長雨で、軟腐病などの被害も心配しましたが、被害も無く収穫できてほっとしています。
今晩は私の大好きなお鍋になりそうです。
16.白菜の花

まだまだ風は冷たいですが、日差しはずいぶん春めいてきています。
畑を見てみると白菜の花が咲いていて、春もすぐそこに来ているのだなと感じさせられます。
この白菜は昨年の9月21日に種をまき、10月12日に定植した「郷秋80」で、結球しなかったものです。